自毛植毛の失敗例

自毛植毛は、人工毛植毛に比べ、定着して自分の髪として生えてくること。拒絶反応が起こりにくいことなどから、現在、欧米を中心に人気を集めている植毛法です。

仕上がりもごく自然なので、日本でも自毛植毛が浸透しつつありますが、すべての施術が成功しているわけではなく、中にはいくつかの失敗例も報告されています。

自毛植毛に限らず、外科手術にはある程度のリスクが生じます。自毛植毛を行う際は、失敗する可能性もあると理解した上で施術に臨むようにしましょう。

自毛植毛の失敗例で最も多いケースは、ドナー（移植片）を採取した部分と、植毛部位に傷跡が残る例です。

自毛植毛の場合、ドナー採取と植毛時に、メスやニードルなどの専用器具を使用します。このとき、一時的に頭皮に傷がつき、出血やかさぶたなどが発生します。

大抵の場合、かさぶたが取れると傷跡は目立たなくなりますが、医師やスタッフの技量不足により、まれに傷跡がはっきり残ってしまったり、凸凹になってしまう可能性があります。

また、自毛植毛は本物の自分の髪を使用しているので自然に仕上がるのが特徴ですが、こちらも医師の技量不足により、植毛部位が浮いてしまったり、密度がバラバラで隙間があいてしまうなど、不自然な仕上がりになってしまうなどのトラブルが報告されています。

自然な仕上がりを求めて自毛植毛を選んだはずなのに、傷跡が目立ってしまったり、まばらになってしまったのでは意味がありません。

自毛植毛の失敗を回避するためには、何よりもまず、クリニック選びが大切です。

設備が充実しているか、医師やスタッフの技量は十分かなど、念入りに下調べした上で、各クリニックを比較検討してみるとよいでしょう。

また、クリニックによって導入している植毛方法もまちまちです。

現在は、FUT法やQHR法など、最新技術を取り入れた植毛法が人気を集めていますが、すべてのクリニックがこれらの植毛法を導入しているとは限りません。こちらも事前の下調べが大切でしょう。

もちろん、施術後のアフターケアの万全さもクリニック選びの重要なポイントです。万一の場合に備えて、アフターケアが充実しているクリニックを選ぶようにしましょう。