自毛植毛にもリスクがある
自毛植毛は人工毛植毛に比べ、安全性の高い施術として認められていますが、それでも副作用のリスクはゼロではありません。
これまで、自毛植毛を原因とする重篤な副作用は報告されていませんが、一過性の症状についてはいくつかの事例が挙がっています。
いずれも症状としては軽微なものですが、地毛植毛を行う前には必ず副作用のリスクを確認し、理解した上で施術するようにしましょう。
自毛植毛の副作用
頭皮からの出血・頭痛
自毛植毛は局所麻酔を利用して行うため、施術中の痛みはほとんどありません。
しかし、施術後に麻酔が切れると、植毛部位に若干の痛みを感じる場合があります。
また、自毛植毛は外科手術なので、手術直後はしばらく出血する可能性があります。
いずれも時間の経過とともに徐々におさまりますが、手術当日は洗髪や整髪料の使用を避けるなど、なるべく安静にしている方がよいでしょう。
頭皮のかゆみ・腫れ
自毛植毛では、メスを使用するスリット式や専用針を使用するニードル式などが採用されます。
どちらの場合も頭皮にスリット(切り込み)を入れたり、ニードルで植毛孔を開けたりするので、ほんの少し傷がつきます。
術後2~3日すると、傷の部分にかさぶたができ、かゆみをともなうようになります。
また、人によっては、植毛部位やまぶたなどが腫れる場合もあります。
いずれも7~10日間ほどで解消するため、いたずらに触ったりいじったりせず、自然に放置しておきましょう。
初期脱毛
後頭部から採取したドナー(移植片)を薄毛部分に植毛すると、その大半が約1ヶ月ほどで脱毛し始めます。
植毛したのに髪が抜けたとびっくりするかもしれませんが、これは髪が新たに生まれ変わる前兆であり、言うなればごく自然な生理現象です。
ドナー自身がしっかり定着していれば、2~3ヶ月後には再び新しい毛髪が生えてきますので、過度の心配は必要ないでしょう。
また、施術後、人によっては植毛部位のまわりの髪が抜け落ちるショックロスという現象が起こりますが、こちらも抜け落ちた髪のほとんどはしばらくすると元通りに生えそろいます。